胆石日記7

●2012年2月7日(MRI)
 11:20が検査なので、食事や飲み物は5時間前までに完了すること。6時過ぎまでに朝食を終えればいいので、いつもの時刻で十分。焼きたてのゴマ入り パンに、サラダ、コーヒー、という休日朝のメニューを調えて食事を済ませる。週末しかやらない高2長男のお弁当づくりもやってみる。ちなみに中2次男の学 校は、今日が中学入試の日であるため、一昨日から3連休。

 午前中が中途半端に暇なので、高額医療費の限度額申請をやってしまおうと、先日の入院手続きで紹介してもらった全国健康保険協会の大阪支部に行くことにする。

 場所は北浜。京阪を降りて地下を歩いていくと、ずいぶんと昔、北浜三越の蘭館に通った道であることを思い出す。場所もすぐに分かって、たどり着いたのだが、事前に記入した書類を提出すると、窓口のおじさん曰く、
「これはパナソニック健保に申請してもらわないといけないんです
 健康保険証を見れば、病院でも分かったはずなんですがねぇ」
 とおっしゃる。
 やっぱ新米の研修生の話はアテにならんかったか、とは思ったが、ここのおじさん相手に暴れてもしょうがないし、自分の所属してる健保に先に相談せんかっ たのも、ちょっとねと自省。時間に余裕ができたので、前回の検査結果の話でもまとめて、HP用の原稿でも作るかと切り替える。

 北浜もずいぶんと久しぶりなので、きょろきょろと見物しつつ、10:00過ぎに大手前病院到着。12階の休憩コーナーに行って、検査結果を聞いて入院手 続きをした日のHP原稿を書く。ポメラでちゃんと文章を打つのは初めてだが、まずまずの使用感。クチコミで見たように、カーソルの見にくさは確かにおっ しゃるとおり。後はキーボードが折り畳める機構のせいか、ちょうど折れ目あたりにある、Iのキーをたたくときにチョット工夫がいる感じ。ま、このあたりの 感想はまた別途書くとしよう。

 10:55、検査結果の日の原稿を打ち終えたので、放射線科の受付へ。検査を申し込んでしばし待機する。今日も混雑しているので、少々待ち時間があるら しい。CTとMRIのパンフレットを見つけたので、待っている間に目を通す。CTの方は今さら見ても手遅れだが、MRIはこの後すぐなのでチョットは予備 知識を付けておくとするか。強力な磁気を使った検査なので、検査時に金属を身に着けてはいけないのは分かるが、閉所恐怖症や狭いところが苦手な人は受けら れないってのは何故かね。
 11:25、受付の方が呼びに来て、7番の前で待つようにとのこと。
 11:40、検査室に呼ばれて注射の説明。MRI画像をきれいに撮るために筋肉の動きを抑制する注射だそうだが、緑内障などこの注射がだめな人もいるの で、それを確認される。筋肉注射だから痛いですよ、と言われつつ右上腕部の外側に打ったけど、さしたる痛みもなくあっと言う間に終わり。注射ってホントに 打つ人によって痛みがぜんぜん違う。
 でも、胃カメラの検査の時にも同じ所に注射されて、やはり筋肉の動きを押さえて検査しやすくするって聞いたけど、その時は注射の説明だけで、制約事項の説明はなかったんですけど。

 注射が終わって着替え。金属やファスナーが入っていない衣類は着たままでOK。肌着上下に靴下は身に着けた上から検査着を着る。

 さて、いよいよ検査。部屋にはいると、天井の換気扇などの開口部に、細かいメッシュの金網がかぶせてあるのが特徴的。MRIの機械は、見た目はCTとよ く似てて、検査台にリング上のセンサーがついている。ただ、CTが足の方から入ってゆくのに対して、MRIは頭から検査機の方に入ってゆく。また、CTは 輪っかをくぐり抜ける感じだったが、MRIはトンネルの中に入ってゆく感じだ。

 検査台の上に寝て、検査要領の説明を聞く。検査は、息を止めての検査と呼吸しながらの検査の二通り。息止めでの検査は10秒ぐらい。呼吸しながらの検査 は、自然な呼吸をしていれば機械の方がタイミングを合わせて撮影するので、急な深い息をしたり、呼吸が浅くなったりしないように、いつも通り呼吸してくだ さい、とか。そうは言われても呼吸なんて意識せずに行っているものだから、普通になどと言われるとよけいに難しい。

 検査台に身体を固定、頭にはヘッドホンを付けて撮影中の指示はここから聞くそうだ。マイクがあるので検査員とも会話ができるが、手にもボタンを持たされ て痛みや何かがあれば押して下さいとのこと。MRIはCTよりも位置調整が微妙らしく、一度身体を検査台に固定して、台を動かして見てから、再度位置を微 調整した。

 その時に何より感じたのは、ものすごい閉塞感。身体がちょうど入るぐらいのトンネルに、台に縛り付けられたまま入れられていくので、正直ちょっと窒息しそうな感覚にとらわれる。こりゃ閉所恐怖症の人は絶対だめだな、ととても納得した。

 さて検査本番。MRIのパンフレットを見ていると、ガーン、ガーンという音がしますと書いてあったので、ヘッドホンは防音用かと思ったが、検査中には BGMが流れる。このおかげで、トンネルに押し込められた閉塞感がちょっとはましになるが、それでも周囲を狭いトンネルに囲まれているのは良い気分ではな い。BGMは中国雑技団風の曲から始まって、アルゼンチンタンゴ〜ジョージウィンストンのピアノ風〜ヘンリーマンシーニの映画サントラ風〜ゴンチチのギ ターデュオ風のと、次々とくるのだが、MRIの音がうるさくて、あまり聞こえない。

 最初は息を止めての撮影。止めるのは10秒ぐらいなのでさしたることは無し。時間がかかったのは呼吸しながらの撮影の方だ。ガーン、ガーンという音の鳴 るタイミングを聞くと、息を吐く時に合わせて撮っているようだが、撮影時間の長いのなんの。30分ぐらいはMRIの中にいただろうか。

 12:30、ようやく検査終了。やっとトンネルに閉じこめられた環境から解放された。
「長くかかるんですねぇ」
と言うと
「呼吸しながらの検査は、タイミングをあわせるのが難しいので、患者さんによってずいぶんとかかる時間が違います」
なんだとか。

 本日の予定を終了、次回来るときには入院だ。歯磨き、ゴミ箱、箸にスプーン、スリッパ等の必需品が組み合わされた入院セットのお値段が1,000円なのを確認して、13:00には退出。

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