胆石日記6

●2012年1月25日(入院予約)
 ということで手術日程を相談すべく、外科に回ることにする。3階の外科受付に行ったのが10:30。外科と整形外科の受付が並んでいるが、貼り紙が掲示されていて、1時間ぐらい前の予約時間を今呼び出しているらしい。

 待つこと暫しで11:00。受付の会話を聞いていると、1〜1.5時間待ちなので、先にお食事を済ませてきてもらっても結構です、などと言っている。まだまだかかりそう。急ぐ旅ではないので、持参した本をゆっくり読めるのは良いんだけど。

 12:00、まだ待機中。さすがに退屈だしお腹も空いた。

 12:30、やっと外科6診に呼ばれる。担当はKKW医師。仕事の都合でこのあたりが良い日程と伝えて、手術室の空きを見てもらう。パソコン画面の手術予定一覧を覗くと、自分ぐらいの年齢は最若手で、他の方はもっと高齢だ。他にも胆嚢切除の手術を受ける人がいて、ちょと親近感を抱く。手術室は2月10日が空いているので、前日の2月9日に入院、10日に手術、退院は一週間後で15日と決めた。2月7日に事前検査でMRI。

 手術は腹腔鏡という内視鏡による手術。検査結果を聞いた消化器内科の話では、お腹を4カ所ぐらい切るということだったが、KKW医師によると基本は2カ所。お臍の中を2〜3センチ切って、ここが手術に使うメインの切り口。もう1カ所は横隔膜あたりの位置で、ここは1センチぐらいだそうな。ただ、状況によっては更に1カ所もしくは2カ所切る可能性もあるとのこと。内視鏡はおへその穴の中を切ったところからを入れて、胆嚢の付け根をクリップで留めて止血し、胆嚢を切り取って取り出す。クリップはチタン製でそのまま腹の中に残置するから、一生チタン持ちのまま暮らすことになる。今後レントゲンとか撮るたびに、チタンのクリップの影が映るのだろう。その写真ちょっと見てみたい気がする。

 日程を決めたので、次は2月7日のMRIに来たらいいのかと思ったら、手術前に向けていくつか検査するので、採血、採尿に、腹部と胸部のレントゲン、心電図に呼吸器系と、さらさらリストアップしてくれた。
「お腹減っているのに、まだ時間かかんのかよ、やだなぁ」
とは思ったものの、やらなあかんものは早く片づけたいので、昼飯は14時過ぎるかとあきらめる。

 13:00、検査の順番は特にないとのことだったので、まずレントゲンに行く。胸部と腹部を一枚ずつ。
 13:20、次に心電図。最初は普段の健康診断の時のように、検査ベッドに横たわって平常時の測定。その後に2段ある凸型の踏み台をリズムにあわせて上り下りした後の、負荷時測定。
 続けて肺機能の測定は、鼻にクリップをつけて、口にチューブをくわえて行う。深く吸って吐くのが一つ、もう一つは、同じく深く吸った息を一気にに吐く。
 「ろうそくを吹き消すみたいに、フゥ〜っと!」と言われるのだが、どういう測定をしたいのか分からないので、なかなかうまく行かない。そういえば廊下で待っている時に「もっと強くフゥ〜っと」「もっと、もっと、もっと頑張ってぇ〜」と言う声がよく聞こえていたが、これのことだったかと理解。
 3度ぐらい測定し直して納得できる結果になったらしく、やっと解放してもらった。最後に採血と採尿と済ませてやっと本日の検査終了。ナース室でMRI検査の説明を受ける。当日は検査5時間前まで絶飲絶食。11:20の検査なので、朝ご飯は早めにすませるか抜くか、にして下さいとか。6:00だったら、いつも朝食はすんでるもんね、と思いながら聞く。

 最後に入院受付に行って、入院の手続きをする。当日までに準備する書類、入院に必要なグッズ、高額医療費の限度額適用申請などなどの説明を聞く。研修生の名札をつけているおね〜さんなので、説明も要領を得ずさんざん聞き直したが、それでも間違いがあったのに気づくのは、次の来院日になるのだった。14:00過ぎにやっと解放されて、病院を出る。

 本日の支払いは、6,000円ほど。もともとは検査結果を聞くだけのつもりだったので、数百円のことと思っていたのに、何やらえらい出費になった気分だ。

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