胆石日記3

●2012年1月16日(検査前日)
 胃カメラの検査があるので、食事は20:00までにという指示に従って、仕事も定時に切り上げて帰宅し、早々に晩ご飯を食べる。CTも初めてだし、胃カメラも初めて。カメラは喉を通す時がしんどい、という評判は聞くけど、実際はどんなもんだろうかと、興味津々の前夜である。

●2012年1月17日(検査)
 仕事の都合で検査の日程を一日前倒しにしたので、予定では8:30からCT、その後ちょっと時間が開いて10:00ごろから胃カメラの予定。

 飛び込みで入れてもらった予定なので、早めに行った方が良いと思い、8:00過ぎに大手前病院に到着。一階に受付機があるので診察件を挿し込むと受付票が発行される。これをもって内科に行くと、すでに15人ほどが待っている。受付前には格子状のシャッターが降りている。

 8:30にシャッターがガラガラと上がって受付開始。前回もらっていた受診票と今日の受付票を出すと、検査の段取り案内をしてくれる。CTも胃カメラも同じフロアにあるそうで、まずは3階の放射線科に行って受付で待つように、との指示。

<CT>
 8:45ごろ、エレベータで3階に上がり、案内板を見ながらうろうろして放射線科受付へ。受付前の壁には、東芝製CTの説明が掲示されている。64断面を同時撮影可能な最高速マルチヘリカルなんだそうな。最新鋭の機械を使っているから安全・安心です、というアピールなんだろう。良く分からないけど、なんとなくスゴい機械なんだろうな〜とは思う。東芝にとっては良い宣伝、CTってお値段いくらぐらいするんだろうか、2億、3億?。検査室の前で待つようにとのことなので、ベンチで待機。すでに先着の男性が座っている。

 待つことしばしで、9:00ごろ。看護師さんが来て、造影剤を注入するための準備をしてくれる。針と本体の間が50センチぐらいのチューブでつながっている注射器。注射器の中は生理食塩水だそうな。採血のときには肘の内側に注射針を刺すが、今回は肘と手首の中間ぐらいの内側に刺す。チューブをまとめて注射器本体といっしょにテープで腕に固定。検査の時には注射器を外して、チューブに造影剤をつないで身体に注入するらしい。看護師さん曰く「針は柔らかいので、多少腕を曲げても大丈夫です」とのこと。針を刺してる場所も関節じゃないので、たしかに曲げ伸ばしには影響なさそうだ。

 9:00ちょい過ぎ、CT室に入る。部屋の真ん中にテレビで見たことのあるCTがドンと置いてある。周りにモニターとかいっぱい機器が置いてあるイメージだったけど、意外に愛想のない殺風景な部屋だ。ベルトやファスナーやボタンは撮影の邪魔になるので、上下とも下着姿になって検査台に乗る。リング状になったCTの撮影環の方が足、腕はバンザイのポーズで仰向けに寝る。検査担当の方が、注射器を外して造影剤の点滴に付け替えた。

 撮影の説明を聞く。

 てな説明を受けて、いざCT撮影スタート。検査台が足の方向の徐々にスライドしていく。近づいてくると撮影環のところに「東芝 AQUILION」と書いてあるが見える。クラス2レーザー機器とか、600-700mとか、あれこれ書いてあるけど、良く分からない。まぁ、何となく凄そうな機械だなぁという印象だけ。

 造影剤なしの撮影を2回終えて、今度は造影剤を注入しての撮影。事前の説明どおりに、造影剤の入ってくるのがはっきりと分かる。左腕から熱いものが急速に上がってきて、あっという間に胸に広がる。その後はお腹から下腹部を通って両足へ。動脈を流れる血液のスピードが感じられる経験が、なかなか興味深い。造影剤の注入なんてことでもしないと、自分の血液が流れる速度なんて体験できないものな。

 足に熱さが広がるのと同時に右腕、そして顔面を通って頭まで熱くなる。ここまでほんの10数秒ぐらいか。撮影時の息止めも長くて10秒かそこらなので、頑張って止めるというほどでもなかった。造影剤は自然に尿から排出されるから、撮影後には出来るだけ多く水分を取った方が良いらしい。ただ、この後は胃カメラ撮影なので絶飲絶食。水分を取るのはその後だ。

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