胆石日記10

●2012年2月10日(手術後)
 さて、手術後に戻ってきた病室は、820号室ではなくナース詰め所の廊下を挟んだ向かいの部屋。手術直後は経過観察が必要なので、患者はみなここに運ばれる。通常は一晩様子を見て、何もなければ自分の病室に戻るという段取りらしい。

 いつの間にやら、身体にはあれこれケーブルだのチューブだのが付けられている。

 たいそうな装備を身に付けていて、身動きはままならないし、寝返りを打つにも看護師さんの世話にならないといけない。麻酔も切れているので手術創も痛く、点滴に痛み止めを入れてもらう。酸素マスクは手術後だけに必須らしいんだが、これが口と鼻をふさいでいて呼吸がしにくく、かえって息苦しい。膀胱カテーテルは、おしっこの量をきちんと測るためにつけているのだが、このせいでずっとおしっこが溜まったままのように思えて、膀胱が張った感じなのが気持ち悪い。右手の血圧計が、1時間だか2時間だかごとにぎゅうっと締まって、計測している。あとは何をするにも手術創が痛くて、喉にからんだ痰を吐くにも一苦労である。

 24:00ごろ、酸素マスクが外される。これでだいぶ呼吸が楽になった。点滴に抗生物質を追加、合わせて痛み止めも点滴にいれてもらい、なんとか朝まで眠る。

胆石日記9へ 戻る 胆石日記11へ


(C) copyright Max Shinki : max@dsk.zaq.ne.jp inserted by FC2 system