タイトル

喰ふ寝る処に呑む処

著者

麻生タオ 著  安達忠良 絵

出版社

ソニーマガジンズ

価格

¥1,400(税込み)

発行

1991年9月20日 初版第一刷発行 絶版

ISBN

ISBN4−7897−0682−6

喰ふ寝る処に住む処、とくると

「ご隠居さん、ちょいといいですかぃ」とゆ〜「寿限無」の世界。だけど呑んべにとっては、「住む処」以上に大事なのが「呑む処」。

その「呑む処」の色々なシーンをイラストと文章でまとめたものが本書である。徳間書店の「オー・ド・ビー」誌に連載されたものに加筆訂正して、一冊の本になっている。著者の麻生タオ氏と安達忠良画伯の二人が、色々な酒を、さまざまな季節、とりどりのシチュエーションで飲んでいる。

春の遅い午後に蕎麦屋で酒、スタンドバーで今日の一杯めのカクテル、うなぎが焼けてくるまでの間をお新香で待ちながら飲む酒、アルミの皿にスチールのカップで焚き火を囲むバーボン、洋食屋でオムレツを肴に飲む酒、列車の中で駅弁と車窓の景色を肴にする酒。

薀蓄バナシもそこそこはあるのだが、どのシーンも、麻生・安達の両氏が楽しそうに飲むシーンが、目に浮かぶ。飲み屋のガイドブックとも、エッセイとも、一味違った本である。

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