白馬でキャンプ 2004/8/5〜8/8

2004年夏休みの旅行の行き先は、長野県は白馬村。キャンプ、いかだ遊びや魚の手づかみ、八方尾根のハイキングといった、アウトドアを楽しむコースにし ました。初めての車での遠出にもチャレンジです。最初はJRで行く予定で切符をとっていたのですが、現地についてからの足の便と、なんといっても交通費が 安くつくので、車で行くことに変更。昨年、私が四十路の手習いで運転免許をとって、運転手が夫婦二名になったので、途中で交代もできるし、なにせ電車だと 往復7万円ばかりするのが、車だと往復の高速利用料金&ガソリン代で2万円ぐらいですむのがメリット。

2004/8/5(木)
出発は午前6時。163号線を東に走って、スタートは京奈和自動車道の山田川ICから。ここから京奈和の終点・城陽まで走った後、京滋バイパスの巨椋から乗りついで、名神、中央、長野道を通って豊科で降りる。ざっと400kmぐらいの道のり。行きは台風13号の影響で、米原あたりがかなりの大雨だったが、それ以外は順調にドライブ。中央道に入ったところの虎渓山PAで休憩して、運転手をHIROKOから私に交代、長野道の梓川SAで昼食をとって、14時には現地のホテル到着。免許を取って初めての高速も、左端のレーンをトロトロ走っていって、無事にたどりついたが、久しぶりに長く運転したので、肩が凝って痛いぐらいだった。

ホテルは、白馬八方温泉の五龍館。長野・冬季オリンピックのジャンプ台のすぐ傍にある。ここで今夜のキャンプの受付を済ませる。ロビーには、白馬の湧き水が置いてあり、自由にお飲みください、となっている。冷たくてとても美味しい。キャンプ場は、ホテルから車で15分ばかりの「グリーンス ポーツの森」というところ。今夜はここのテントで一泊するが、天候が悪かったり、どうしてもテントでは寝られない家族のために、予備の宿泊場所としてホテルの部屋も準備されているのが安心。二日目はホテルに泊まり、美味しい料理を食べて温泉でゆっくりという、「ママも納得!温泉&キャンプで2泊3日」と銘打ったプラン。三日目の朝には、カブト虫捕りもある。

さて、スタッフの車に先導されてキャンプ場に到着。道がややこしいので、自力でホテルに戻れるかどうか、ちょいと不安。単線のJR線路を渡って、稲穂が黄色くなりかけた田んぼを通り抜けたところが、「グリーンスポーツの森」。車を停めてから、スタッフの方に案内されて入っていくと、左手の一角がキャンプの場所になっていて、20ぐらいのテントが張ってある。われわれの泊まるテントは一番奥で、イカダ遊びの出来る沼の近く。沼をはさんで向こう側は、トイレ、洗い場になっている。バーベキューをするためのグリル、炭、火起こしのバーナー、下ごしらえ済みの食材も揃っているので、ほんとに身体ひとつでキャンプができる。お風呂は五龍館まで戻ればホテルの大浴場が無料で使えるし、キャンプ場の近くの浴場も割引料金で入れる。また、車で数分のところに、スーパーがあるので、食材だの日用品だのの買出しも可能。さっそく、飲み物や殺虫剤とかを買いだしに行った。こういう点も実に便利だ。

「グリーンスポーツの森」には、いろいろとアウトドア遊びの設備が整っている。有料のものは一回300円とか、400円とかするのだが、有料の遊びに一日使える「エンジョイ・チケット」というのがあって、24時間の2,000円券と48時間の3,000円券がある。24時間券というのは、8月5日の14:00に買ったら、翌日の8月6日の同じ時刻まで遊べる、というもの。その日一日だけでなく、24時間というのが面白い。

スタッフの方は、「とりあえず今日は、どんな施設があるのかの探索と無料の遊びをして、明日はチケットを買って一日楽しまれたら良いですよ」とのことだったので、まずは地図をみながら散歩。乗馬、釣堀り、ミニSLなどの施設があったり、川の流れを引き込んだとこでは、虹鱒のつかみどりと縄で材木を結わえて作るイカダ作り、藁や藤づるを使った工作、マレットゴルフなどなどがある。園内を歩いていると、ブ〜〜〜ンという羽音ともに、カミキリムシが飛んできて、目の前の樹に止まった。捕まえてみたが、虫かごも持っていないので、そのまま樹に戻してやる。無料のアスレチックでしばらく遊んだ後、24時間用のチケットを子供達二人分買って、マレットゴルフで遊ぶ。要は、ゲートボール用のボールとスティックで回るゴルフ、ということ。パターゴルフみたいだけど、ボールもクラブの打面もデカいので当たりやすい。

マレットゴルフの後、ブランコだのシーソーだのでも遊んで、17:00ぐらいからバーベキューの開始。他のテントを見ると、とっくに火をいこして、焼き始めている。やけに早いなと思っていたが、この理由はあとで良く分かった。

さて、バーナーもあるので、これで炭に直接火を点けてもいいのだが、とりあえずは新聞紙を燃やして、そこから炭に、という段取りにトライしてみる。みんなウチワで煽いでるけど、準備いいなぁと思っていたら、炭の入っているダンボールには、軍手も、ライターも、ウチワも揃っているのだった。いやはや準備は万端だ。

炭をグリルに並べて、新聞紙に火をつけてグリルに入れ、うちわであおいでみるものの、なかなか炭に火が点いて、、いこる、という具合にはいかない。結局この手段はあきらめて、バーナーに切替え。これでやっても、パチパチと炭がはぜるまでには、けっこう時間がかかった。こりゃ新聞で火をつけるのは無理だったな、と反省。

バーベキューの食材は、肉類が、豚、牛、ラムに鶏のもも肉、そいでソーセージにイカ。あとは野菜がトウモロコシに、キャベツ、ナス、タマネギ、ピーマン、ホイルに包んだジャガバターと焼きおにぎり。どんどん焼くのだが、食べる方が追いつかない。その内、周りも暗くなってきて、ランタンがあるものの、手元もちょいと見にくくなってきた。皆さんが早々に夕食にかかっていたのはこのせいか、と納得。都会と違って街灯が無いので、ランタンとか懐中電灯とかがないと真っ暗になる。明るいうちにやることは済ませておいて、暗くなったら寝るだけ、というのが正しいキャンプのすごし方らしい、と悟ったしだい。

洗い物を済ませたら、すっかり夜も遅くなってしまった。夜空の星が大阪とは比べ物にならないほど、無数といっていいくらい光り輝いている。ヘアブラシに銀の絵の具を付けて、黒い紙をポンポンとたたいたら、こんな感じかなと思う。星ってこんなにたくさんあるんだぁ、と改めて感心。食後は持参の花火を楽しんだ後、車で五龍館まで行って入浴する。とんぼ返りでキャンプに戻ってきて、さてこれであとは寝るだけだ。テントの入り口をメッシュ状にして、寝苦しくないようにし、就寝。明日は、24時間チケットで遊ぶぞぉ。

と思っていたら、夜半にパラパラという音で目が覚める。雨だ!。あわてて、テントの外に置いていた履物を回収し、テントに雨が入らないように、閉める。ただ、幸いにもこの雨は短時間で熄み、雨で蒸し暑い中を寝る破目にはならなかった。

2004/8/6(金)
6時すぎに起きだして散策する。冷え込んでいるせいか、園内を流れる川の表面には霧がたゆたっている。朝食は、7:00ごろにホテルから出来立てのをお届けします、ということだったが、なかなか来ない。子供達は、昨日出来なかったイカダ遊びが空いていたので、これに夢中になっている。本物のイカダではなく、木枠を組んだものに発泡スチロールをはめ込んで浮力がつくようにし、表面には材木を貼り付けて、丸太のイカダのように仕上げている。こんな遊びは街中では出来ないので、楽しそうだ。

さて、やっと五龍館から朝食が届いた。メニューは、サンドイッチとサラダとパックの牛乳。サンドイッチ、サラダは旅館の手作りだろう。大人×二人分、子供×一人分の食事を申し込んであるので、子供用のはカラシ抜きのサンドイッチにしてあるのも、なかなか好感が持てる。食後は、ごみと食器のあとかたづけをして、その他はほったらかしでOK。

今日は、エンジョイ・チケットを使って遊ぶ。最初は魚のつかみ取り。川の流れを川辺に引き込んで、石で堰きとめ、そこに虹鱒を泳がせている。つかんだ魚は、その場で内臓を取ってさばいてくれるので、それを塩焼きにして食べる。次はミニSL。これはホントにミニミニの蒸気機関で動く小さなSLだ。二人乗り×四両の客車を引っ張って走る。乗客が子供だけとはいえ、けっこうパワーがあるものだ。楕円形の線路を2周して戻ってくると、やかんから水を補給し、石炭も追加してから、次のお客さんを乗せる。

次は魚釣り、釣堀ではここにも虹鱒。子供達二人で始めてが、次男はすぐに飽きてしまったので、代わりに竿を握る。長男と二人で小一時間ねばったが、食いついたのは一回だけで、これも釣り上げそこねて逃がしてしまった。釣りなんて、就職したすぐのころ、職場の連中と若狭・高浜に2,3度行ったきりで、久しぶりだったが、ヒットした時の気分はなかなか嬉しい。これでちゃんと釣り上げられたら、ハマって釣りバカ日誌になるんだろう。ずっと日なただったので、ずいぶんと日焼けした。

乗馬はポニーじゃなくて、普通の大きさの馬。子供達がそれぞれに乗って、けっこうご満悦。乗馬の後は、傍の古民家でやっている、藁や藤づるを使った 工作。地元のおじいちゃん達が先生だ。藤づるの細工は難しいので、藁と空き缶を使った工作の方にチャレンジ。最初は「こっちの端を右下に」だの「ここを下 半分に下ろして」だのと言われても何をやっているのかわからなかったが、要領が分かると簡単な作業。編み上げた藁を、空き缶の周りにグルっと回して、縛っ て留める。これでちょっと見には、藁作りの一輪挿しに見える。夏休みの工作の宿題も、こ れで一丁上がりだ。もうひとつの工作は竹とんぼ。工作といっても、出来上がった竹とんぼに色を塗るだけなので、こっちは工作というにはおこがましいがね。

一日遊んで、今夜は五龍館で宿泊。和室の部屋も広くて、眺めも悪くない。実は、白馬・八方の山々が眺められるのは反対側の部屋なんだが、信州って どっちを見ても山景色だし、田んぼの広がる向こうに並ぶ山を見るのも良いものだ。夕食は大広間に行って、部屋ごとに置かれた座卓で食べる。長野の地酒「真 澄」をちょいと楽しむ。

2004/8/7(土)
6時半にロビー集合で、カブト虫取りに。集まったのは30人ぐらい居るかな。虫かごを持っていない人にも、ホテルから準備してくれる。場所はマイクロバス で10分ぐらい、川べりの細い砂利道を入ったところ。バスを降りて、雑木林に入る。次男は、林の奥に駆け込んでいったと思ったら、早々とメスのカブトムシ を見つけてきた。なかには、3匹、4匹と採っている子も居る。長男の方は中々見つけられずにいたら、スタッフの方が見つけてく「ここに、いてるよ」と教え てくれた。このカブト虫取りでは、「もしも採れなかったときは、スタッフからこっそりパ パにお渡しします」となっていて、必ず持ち帰ることが出来る。

いったんホテルに戻って、部屋にカブトムシ君を置いてから、朝ごはんを食べてチェックアウト。今日はこのあと、「八方尾根自然研究路」のハイキング。まずは、ホテルから歩いて10分ぐらいのところにあるロープウェイ乗り場へ。目的地の八方池は、標高2,000mぐらいのところだが、1,800mぐらいまでは、ロープウェイと二本のリフトを乗り継いでいく。リフトは4人乗りで、足元を見下ろすと各種の高山植物が自生していて、花の名前を書いた札が立ててある。

二本目のリフトを降りたところが、八方池山荘。歩くのは、ここから八方池までの片道約2キロ、山道なので往復2時間半ぐらいかけてゆっくり行く。う ねうねと折り曲がりながら続くコースには、太い角材を使って二本の道筋がつけられていて、登山の装備をしなくても、普通にスニーカーで登っていける。歩く の苦手の次男が途中でヘバるかと思ったら、兄弟二人してポケモンの話題をワイワイ喋りながら登っていく。いい調子だ。

結局、途中に一回休憩を取っただけで、第二ケルン八方ケルンを通過し、八方池まで到着。ただ天気は途中から急に霧が出てきて、周囲の眺めはまったく視界ゼロ。八方池も、霧の摩周湖みたいな状態だった。ちょうど昼時だったので、コンビニで買ったおにぎりを食べ始めたのだが、パラパラと雨が降り出したので、食事途中であわてて片付け、降りはじめる。途中ちょいと小降りになったりもしたが、第二ケルンあたりまで戻ったところで強くなって、ケルン近くのトイレに避難。他にも、たくさんの人でごった返している。楽な道でもやっぱり登山、ポンチョなどの雨具は必須だったね。

30分ぐらい待ったところで雨も上がったので、足元に気をつけながらゆっくり降りる。遠くでは黒い雲から稲光が見えるし、雷鳴もけっこう大きく聞こえる。雷が苦手の長男は耳を押さえながら歩いている。雨でぬれて滑りやすいので、ちょっとは滑ったり、足を踏み外したりもしながら、やっとリフト乗り場まで到着。グラードクワッドリフトを降りたところの、TENBO REST SPOT1680でおやつ。ここは長野五輪のときに、スキーのダウンヒル競技でスタート地点だったとこらしい。

リフトで降りて、ホテルに戻り、預けておいた荷物を車に積んで、スキーのジャンプ台に向かう。ホテルからはわずかな距離だったが、今日は何かの大会だったらしく、駐車場がいっぱい。隅っこの方に空きを見つけて、何とか車を停める。ジャンプ台は、向かって左がノーマルヒル、右がラージヒル。昔流の言い方だと、70m級と90m級ってのかな。スタート地点のすぐ上まで登って、見物が出来る。競技は終わったあとだったけど、練習をしている選手がまだいて、つぎつぎと飛び降りてくる。そばで見ると、TVとは比べ物にならないスピード感だ。

選手が飛んでくるのを下から見物したあと、リフトとエレベータでジャンプ台に登る。リフトは着地地点になるスロープの横を登っていくのだが、このスロープがすんごい急な坂。エレベータは、4階、3階の、それぞれラージヒル、ノーマルヒルのスタート地点が見物できるところに停まる。エレベータからここまで歩く途中の階段や通路は、すべて金網状になっていて、はるか下の地面が丸見え。高所恐怖症じゃなくても、ちょっと足がすくむ。スタート地点のすぐ上が、見物客の入れるところになっている。ここから見下ろすと、ジャンプ台の先・踏み切りポイントまでは見えるものの、着地するスロープのところはまったく見えない。こんなところへ飛び出してゆくのは勇気が要る競技だなぁ、と感心。練習で飛んでいく選手を何人か見て、ジャンプ台を降りた後は、長野オリンピックの記念館を見物し、次のホテルへ向かった。

もともと、この旅行は二泊だけの予定だったのを、後からもう一日追加したので、残りの一泊は「樅の木ホテル」という別のところ。少し道に迷ったものの、無事ホテルに着。五龍館とは違って、洋風でおしゃれなつくり、チャペルのウェディングとかもやっているらしい。ただスタッフの数が十分でなく、フロントやみやげ物の売店ではずいぶんと待たされた。部屋まで荷物を運ぶポーターも居ないし、サービス面ではイマイチ。レストランで食べる夕食、朝食はバイキング形式。品数はさほど無いものの、テラスでは、夜にはかがり火が焚かれ、朝には鳥の鳴き声が聞こえて、雰囲気はなかなか良ろしい。

2004/8/8(日)
旅行最終日。基本的に大阪へ向かって帰るだけだが、一ヶ所だけ寄り道、東京電力の高瀬川テプコ館というところ。電力会社のPR施設なので、無料で見学できる。3Dシミュレータを使ったバーチャル発電所見学、揚水式ダムの説明、電気をネタにしたパソコンでのクイズ、「もしも電気がなかったら」という短編映画。小さな施設だがけっこう面白い。うまく時間があえば、実際の発電所見学ツアーにも行けるのだが、今回は午前中のツアーは全部埋まっていて、参加できなかった。学校の授業で見学とかすると面白いだろう。

さて、豊科ICの高速乗り場の手前、ロイヤルホストで昼食を摂り、あとは一路大阪へ。帰りは天気もよく、渋滞に巻き込まれることもなく順調に走行。ちょいと暗くはなったが、19時には自宅に帰り着いた。

交通費が安くついたこともあるが、現地での移動にはやはり車が便利。行き先が都心だったら、電車移動でも問題ないんだろうけど、電車・バスが縦横無尽に走ってるわけじゃない地方だと、ちょいと買い物にいくにも、食事場所を探すにも車の移動が必須だった。ただ、さすがに軽自動車でキャンプ地に来る人はいないらしく、練馬ナンバー、神戸ナンバーなど、遠隔地のナンバーの車が、ホテルにもいっぱい停まっていたものの、黄色いナンバープレートはウチだけだった。ま、そのうちにマーチがデミオぐらいの大きさの、坂道でもそこそこ登る車に買い換えるとしよう。

 

(2004/9/4更新)

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