バー「十年(とうねん)」

大阪・北新地のバーボン専門のBARです。

マスターの工藤さんは、バーボンウイスキー普及協会会長であり、ケンタッキー名誉市民賞も受けているという方。なにごとも「まず十年」を目標に、バーボン専門バーの「十年」をスタートされたとか。店の名前「十年(とうねん)」は、この「まず十年」に由来するそうです。また、マスターは各地のマラソン大会を荒らしまわるトライアスリートでもあります。マラソン、自転車に興味のある方も、是非行ってみてください。97年春にはランナー仲間の奥様と結婚もされて、ますます意気軒昂です。

日本でのバーボンの普及を念願して、北新地に店を開かれたのが1966年。2000年12月には現在の場所に移転して、新装開店されました。ちょっと広くなった店内は、ホワイトオークの一枚板のカウンター、ダークグリーンの布地の椅子、落としかげんの照明に、BGMのジャズ。椅子の後ろにも、ゆったりと空間がとられていてます。500種類を超えるバーボンを一堂に並べたバーバックも壮観です。ボトルの後ろから灯かりが当てられているので、それぞれのボトルが、リキッドルビーに輝いています。

「十年」はバーボンもうまいが、酒の肴も秀逸です。工藤マスターのオリジナルレシピになるメニューは、どれもバーボンにぴったり。料理のアイデア、素材選び、仕入れ、調理のすべてをみずから手がけられ、オリジナリティあふれる肴を提供しています。「チーズの冷やヤッコ風」なんぞは、最初に「十年」に行った頃の、私のお気に入りメニューであります。

気になるお値段ですが、ボトルキープはなく、ショット売りのみです。ワンショットで1,000円から高いのは5,000円くらいまで。オールド・フォレスターとかフォアローゼズの普通のを飲んでるぶんには、ワンショット1,000円見当の計算でよいでしょう。カウンターバーに行き慣れている方には自明のことでしょうが、「バー」ですから食べると高くつくのは、いずこも同じです。ただ、せっかく「十年」に行くのだったら、一万円札一枚を握りしめて行って、ちょっと贅沢してみてはいかがでしょうか。工藤マスターお手製のアテをつまみながら5杯くらい飲んだら、2,000円くらいのお釣りがくるでしょう。

私と「十年」のお付き合いも、かれこれ20年近くになりました。最初の頃は、新しいバーボンが入るたびにそれを試して、どれだけの種類を飲めるかというのを目標にしていたこともあります。おそらく200種類以上は飲んだのではないでしょうか。ここでマスターからバーボンのことを教えてもらって、バーボンを飲み倒したおかげで、バーボンウイスキーってだいたいこんなもんかな、という自分なりの基準を持てるようになりました。また、一つのお酒でそういう基準を持てたおかげで、どんなお酒についても、妙にかまえたり、逆に軽んじたりせずに、自分の体調、食べるもの、飲む相手などTPOにあわせて、楽しんで飲めるようになりました。私にとっては、お酒とバーの修行の場でもあったように思います。

お店で私の名前を出していただいても、一向に差し支えありません。ただし美味しいお酒を出していただけることはあるでしょうが、それによってお値段が安くなることはありませんので悪しからず(^^;。このページを見て、一人でも多くの方が「十年」を訪れ、バーボンウイスキーのおいしさに触れていただければ、これほど嬉しいことはありません。


バーボン専門バー「十年(とうねん)」
住所 大阪市北区曽根崎新地1−5−7 梅ばちビル1F
電話 06−6344−2407
営業時間 月〜金 18:00〜02:00(ラストオーダー 01:30)
土 18:00〜23:00
座席 12席+4〜6名様用テーブル席
クレジットカード VISA MASTER UC DC UFJ(ミリオン) DinersClub
AmericanExpress JCB NICOS(日本信販) SAISON
ホームページ http://www.tohnen.net/

(2009/5/23更新)

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