BAR SCAPA

「BAR SCAPA」には、早めに終わった東京出張のあと、新幹線に乗るまでの空き時間に立ち寄った。店はJR新橋から徒歩約2分、駅にほど近いビルの3階。「BAR SCAPA」と描かれたドアを開けると、右手の壁にコートハンガー。店内は、そこから左手奥に向かって伸びた7席のカウンターと、テーブル2卓。開店早々の17:00ごろに入ったが、すでに常連とおぼしき方が3人、カウンターでマスターの三浦さんと会話を楽しまれている。

初めての訪問とあって、まず店の名前になっているウイスキー「SCAPA」を注文する。このウイスキーは、スコットランド最北端のディスティラリーで作られ、いくつかの会社が瓶詰めして販売している。ボトルの個性はそれぞれで、一見したところ別の酒のようだが、よく見るとラベルにはどれも、SCAPAの名を冠している。最初は12年物、色は薄いライトゴールドで香りも大人しめ。ピートやヨードの香りとは縁遠い。10年、17年、25年といろいろ飲んでみたが、基本的にライトでスッキリした味わい。ただ、10年物だったか一本だけは、海の香りというか、潮の香りを強く残したのがあり、これだけが異色の出来。

バーバックのボトルは余裕をもって並べられている。カウンターは寄せ木造り。今年2001年で12年目だそうなので、開店は1990年か。見ためには、もっと年季が入った店のような印象を受ける。マスターご自身のバーマンとしてのキャリアが、そう見せるのだろう。SCAPAの前は、フレンチのシェフとしての経験や、ホテルのバーマンとしての経験もお持ちとのことだ。カウンターの中と客の間の距離が近くて、きさくな感じがありつつ、じっくり腰を落ち着けて飲むのも悪くない。AGEの異なる4種類のSCAPAを飲んで、〆て¥6,000。

(2001/3/7 記)

BAR SCAPA 
住所東京都港区新橋2−15−11 橘ビル3F
電話03−3506−8996
営業時間16:30〜24:00(月〜金)、15:00〜22:00(土)、日祝休
座席カウンター7席、テーブル7席

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