Ｐｈｏｅｎｉｘ Ｂｉｒｄ

　オープンは１９７３年４月２３日。ブルーグラス＆バーボン・パブとでもいうのだろうか、大阪はキタの、お初天神の東側、路地の中のビルの３階にある。初めて行って見つけられたら、この辺りに土地勘があると自慢しても良いと思う。

　店内は、入ったところがＬ字型カウンターの角になっていて、正面にＬ字の短辺、左にＬ字の長辺が伸びている。カウンターの中には、いつもテンガロンハットをかぶった清水マスター、バーバックは三段構えでバーボンウイスキーが並び、その中の最下段はキープしたボトルに、それぞれ持ち主のお客さんの顔写真が、タグになってぶら下げられている。こういうと、よくあるバーボンバーなのだが、この店の特徴は、ブルーグラスのライブ。もちろんプロが演ることもあるのだが、お客さん同士の組んだバンドが、店内奥の畳一枚ほどのスペースで連日演奏を聴かせてくれる。ギターに、ベースに、フラットマンドリン、バンジョーに、スチールギターにと、思い思いの楽器を手に、実に楽しげに演奏するおぢさん達が、この店には集まっている。さらに、新参者の客は無理やり引っ張り出されて、一曲唄うか、ギターのひとつも弾く、というのがこの店の通過儀礼なのだ。

　お客の年齢層はけっこう高く、４０歳から７０歳といったところか。上手いヘタに関係なく、とにかくブルーグラスを、カントリーを、はたまた六甲颪をと、好きな音楽を楽しんでいる。ギターレッスン、ブルーグラスの歌唱教室みたいな企画もやっているので、４０の手習いで楽器を始めたい方にももってこいだ。実にご機嫌な店である。

	Ｐｈｏｅｎｉｘ Ｂｉｒｄ
住所	大阪市北区曽根崎２−２−１１　安田ビル３Ｆ
電話	０６−６３１２−７７３１
営業時間	１８：３０〜２２：３０　日祝休
座席	カウンター１０名、それ以上はスタンディング
ＨＰ	http://www.eonet.ne.jp/~ashiya/

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