ちょっと居ずまいを正してから、ガラスをはめ込んだ「クール」のドアを押し開けて入ると、カウンターの中のマスターと二人のバーテンダー、ママの富久子夫人とママの妹のミキ子さんが、さっと注目する。店内に入ってすぐの正面に、傘立てとカバンやコートを預かるちょっとしたラック。「いらっしゃいまし」の声とともに、ママの富久子夫人が荷物を預かり、店内右手のスタンディングのカウンターにいざなってくれる。
店内は右手がスタンディングのカウンター、カウンターの向かいと正面左手に鍵に曲がったところににテーブル席。カウンターとテーブル席の間はゆったりとスペースがとってあり、満席になっても窮屈な感じにはならない。
カウンターには、小さな手帳くらいのメニューが立ててあって、クールNo1から始まるオリジナルカクテルとマティーニ、ギムレットなどのスタンダードカクテルが載っている。頼んでもいないのに出て来るナッツ、ツマミなどないし、食べ物もおつまみ程度、BGMもない。バーテンダーやママさんとお話しながら、洋酒を味わうのがここのスタイル。
ママの富久子夫人も、ママの妹のミキ子さんも話題豊富で、もてなし上手なおかみさんである。カウンターの中のバーテンダーと、ホールでお客様の相手をするウエイトレス。大正から昭和初期のバーの雰囲気はこんなだったんだろうか、と思わせる。カウンターだけで、ひたすらストイックに酒と対面するバーもいいが、ピシッと筋が通っていて、かつママさんやミキ子さんとの会話でリラックスもさせてくれる「クール」は、もてなしのひとつのスタイルを持った店だ。
↑ | | || || 有 |銀| || 数| 楽 | | || || 町 |座| || 寄| 駅 | +−−−−−++−−−−++−−− ■ |コ+−−−−−−−−−−−屋+−−−交詢社通り □ | | || ■ |リ| 通| □ | | || ■ |ド+−−− || □ | +−−− || || ■ ||| || || □ | +−−−−−++−−−−++−− J |通+−−−−−++−−−−++−− R | | || || ■ | | || □ | |★クール || ■−+ +−−−−−++−− 新−+ +−−−−−++−−− 橋 | | 駅 ↓
Bar「クール」 | |
住所 | 東京都中央区銀座7丁目2番14号(第26ポールスタービル1F) |
電話 | 03−3571−2604 |
営業時間 | 17:00〜23:00 土日祝休み |