札幌「吟醸かっぽれ」

<吟醸 かっぽれ>

北海道有数の歓楽街「すすきの」の、ちょっと北。都通りに面したビルの3Fにある吟醸酒の店。都通りの西の角をまがると、右手のとっぷり暮れた夜空に、丸い看板に「吟醸 かっぽれ」の文字が、ぽっかり白くうかんでいる。以前は、すすきの新宿通りにあったそうだが、四年ぐらい前に今の場所に引っ越したそうだ。

3階でエレベータを降りるとそこが入り口。入って右手がカウンターで、6人くらいの席数。左手と正面に五つか六つかの小座敷が並んでいる。カウンターの上には、寿司屋のようなネタのガラスケースがあって、食材が並んでいる。カウンター正面奥の壁には、黒地に金文字でおすすめの酒の銘柄が書かれているが、この配色はヤクザの看板みたいで趣味が悪い。カウンター左手奥には冷蔵庫があるが、さらにこことは別に酒の保管庫があるようだ。

お酒のメニューには、100種くらいの日本酒をおおまかな味の傾向に分け、瓶の写真、日本酒度、簡単な解説付きで載っている。店員の自作だそうで、瓶の写真はデジカメで撮って、ワープロで作成したとのこと。なかなかよく出来ている。吟醸を売るだけあって、和服に身をかためた店のお姐さんは、それぞれのお酒の味を心得ている。すくなくとも私の相手をしてくれた、みやこ姐さんは、二、三飲んで感想を言っているうちに、好みに合うのを選んでくれた。

お酒を供す猪口は、白く、大振りで、底に青い円がふたつ書いてあるヤツ。利き酒に使うようなデザインである。七勺くらい入るのかな。むろん並々と注いでくれるのだが、できれば升か受け皿を下に受けてもらって、あふれた分まですすりたいところ。

料理は可もなく不可もなくといったところ。魚のうまい土地柄なので、この日のお薦めのカツオのたたきと、ぼたんエビの塩焼きは旨かったが、雑炊の味付けは塩胡椒が利きすぎ。メニューをざっと見ると、お酒の値段は一杯で1、200円くらいから3、500円くらいまで、けっこう高価。吟醸酒4杯+カツオ、ぼたんエビ、雑炊で、9、612円。税・サービスに特別地方消費税までかかっているような値段だ。どこかで腹ごしらえをしてから、ゆっくり飲みにいった方がリーズナブルだろう。うまい酒が飲めるが高い、高いけどおいしい酒を揃えている、という店だ。

吟醸 かっぽれ
住所札幌市中央区南4西4 すずらんビル3F
電話011−251−1532
営業時間
座席カウンター6席、小座敷5


                   札幌方面

                    ↑

       | |        | 地 |     北

       | |        | 下 |     |

−−−−−−−+ +−−−−−−−−+ 鉄 +−  西−+−東

 都通                 +       |

−−−−−−−+ +−−−−−−−−+ + +−    南

       | |  ●吟醸かっぽれ + |出口1

       | |     出口2| す | ○札幌BK

−−−−−−−+ +−−−−−−−−+ す +−

                    き

+++札幌市電+++++++++□   の

        月寒通  すすきの駅  駅

−−−−−−−+ +−−−−−−−−+ + +−

  ○札幌  | | ○   出口4| + |出口3

   東急イン| | ロビンソン  | + |

戻る
 (C) copyright Max Shinki : max@dsk.zaq.ne.jp
inserted by FC2 system