CATV導入記

 ケーブルテレビの申し込みに合わせて、インターネット接続環境もフレッツADSLからケーブルテレビに変更しました。

<接続環境>
時期 2004年12月導入
地域 大阪府/四條畷市
プロバイダ ・ZAQのレギュラーコース
 (ベストエフォート:下り10Mbps、上り128kbps)
・守口門真ケーブルテレビ局
接続速度 @LibrageValue3000RAM(Athlon64 3000+)、ルータから有線
  → 約4Mbps
ACF-T1(Pentium3、933Mhz)、ルータから無線
  → 約3Mbps
いずれも、O/SはWindowsXP
月額料金 TV+インターネットで、7,329円(モデムレンタル料金、税込み)
利用ソフト Becky! ver.2、I.E.6.0SP2、Netscape ver.7.1、FFFTP

<申し込み検討>
 今の家に引っ越してから地上波TVの映りが悪く、8chの関西TVあたりから画面がザラついて、10ch・読売TVやUHFのTV大阪、サンTVなどは、ほとんど映らない状態だった。大阪府下のくせにTV大阪が映らないというのも、ど〜したもんだろうと思っていたが、BSやCSもあるし、たくさんのチャンネルがあっても観きれないので、そのままにしてた。

ケーブルにしようと思ったきっかけは、

というところ。

 インターネットもフレッツADSLの1.5Mでやってきたが、ケーブルにすれば今よりは速くなって10Mになるので、これもケーブルに乗り換えようという算段だ。どっちかというとTVのためにやったのが先で、せっかくならインターネットもケーブルに、という次第。

 ケーブルの光ファイバー自体は、わが家のすぐ目の前の電信柱まで引かれてい、タップオフと呼ばれる分配器(8口)が付いている。タップオフまでが光ファイバーで、それぞれの家への配線は同軸ケーブル。ファイバーとコアキシャル(同軸)の混合なので、HFC(ハイブリッド・ファイバー・コアキシャル)方式というらしい。

 屋外の壁には「双方向保安器」というのを付けて、タップオフから引っ張った同軸を保安器で二つに分ける。一方は室内に引き込んでケーブルモデムを繋ぎ、そこからLANケーブルでパソコンへ接続。わが家の場合は、ブロードバンドルータ経由で複数のパソコンを接続しているので、「ケーブルモデム→ルータ→パソコン」という配線になる。

 保安器からのもう一方の同軸ケーブルは、屋外のアンテナ線に接続する。これで各部屋に出ているアンテナ端子のそれぞれに、ケーブル会社からのTV信号がとどくことになるので、地上波のVHF、UHFについては、どの部屋でもケーブル経由で視聴することができる。

<2004年12月1日:工事&開通>
 インターネットの接続確認や、ケーブル工事の様子も見たかったので、休みを取れる12月1日に工事を依頼。当日は、朝9:00から業者が作業用のバスケット付きトラックでやってきた。二人ぐらいで作業するのかと思っていたら、一人でやるらしい。

 まずは室内のチェック。ホームターミナルをつなぐTVの場所の確認。ホームターミナルとは、ケーブルテレビの各チャンネルを受信するためのチューナと、有料チャンネルを受信するためのデコーダを兼ねた装置。アナログ契約にしたのでこれになったが、デジタル契約だとセットトップボックスという機器になる。次に、ホームターミナルを置く部屋以外の部屋の、アンテナ端子とTVの確認。アンテナ端子は、カバーを外して配線のされ方を見ているようだ。

 ここで会話をしていて分かったのは、BSチャンネルの周波数。TVにはBSチューナを内蔵しているので、ケーブルからやってくるBSの信号を、TVのBSチューナで受信すると思っていたが、コレが違うらしい。ケーブルで送ってくるBSの周波数は、パラボラアンテナで受信する周波数とは異なるそうだ。だから、ケーブル局からくる同軸ケーブルをそのままTVに突っ込んでもBSは受信できない。あくまでホームターミナルでデコードして、TVの外部入力端子に繋がないといけないとのことだ。ということは、BSはTVのチューナで受信し、同時にケーブルでディスカバリーチャンネルを観る、といった芸当は出来ないことになる。ちょいと残念。

 まずは屋外工事。外壁に保安器を取り付ける。電信柱から外壁までワイヤーを引っ張ってきて、保安器の横に固定。このワイヤーに沿わせて、外壁まで同軸ケーブルを引っ張ってくる。このあたりの工事は、引っ越し当初に電話の配線工事をしてもらった時と一緒だ。バスケットの上から、トラックのアームを操作しながら作業するのだが、電線や電話線が入り乱れる中をぬって、うまく扱うもんだ。

 室外側は、電信柱のタップオフから自宅まで、同軸ケーブルをどうひっぱるかと、屋外のアンテナ線にどう繋ぐかが、ポイントらしい。同軸ケーブルを屋根のアンテナまで引っ張る時には、ケーブルが目立たないように、雨どいを沿わせるとかするらしいが、わが家の場合はそれだと遠回りになるので、電信柱から最も近い壁のコーナーあたりで屋根に上げるルートにしてもらった。これを屋根のアンテナから屋内にひいている線に接続して、TV関連の屋外配線は完了。

 TVの方は、まずホームターミナルを繋ぐ部屋から配線を始める。現在使っている同軸ケーブルをいったん外して、業者持参のケーブルで、アンテナ端子→ホームターミナル→TVの外部入力、という配線。これでTVの視聴はOKだ。ホームターミナルには出力がもう一つあって、こちらはビデオやHDDレコーダなどの録画機器へ繋ぐ。ホームターミナルはPanasonic製。モデムほどではないが、ただの黒い箱でデザインは無骨きわまりなし。正面から見た縦横の比率も格好悪い。モデムはいったん電源を入れて接続出来たら、どっか奥のほうに突っ込んでおいても差し支えないのだが、ホームターミナルのほうはTVと一緒に置いて、しょっちゅう目に付くものだし、もっとデザインを考えて欲しい。

 接続がすんだところで、チャンネルの調整。UHFのチャンネルが、屋上のアンテナで受信していた時と異なる。このあたりだと、19chのTV大阪、34chのKBS京都、36chのサンテレビがあるのだが、これらも含めてチャンネル設定は次の通り。

 この設定を、ホームターミナルを繋いだTVだけでなく、他の部屋のTVに、VHSのビデオに、HDDレコーダにと、TVを受信する機能のある機器全部に設定しなければならない。ずいぶん古いTVやVHSのビデオもあるのだが、担当者はスムーズに設定をすすめてゆく。よく知ってるもんだと感心しきり。ちなみにNHKのBSは、BS1が20ch、BS2が21chとなり、ホームターミナル経由で見ることになる。

 屋内の配線で、もうひとつあるのがブースターの設置。ケーブルからの信号を一箇所のTVだけで見る分には必要ないが、今回のわが家のように、ケーブルの信号を各部屋に分配すると、信号が弱まる。そのために、ブースターを設置して、それぞれの部屋のアンテナ端子で、十分なゲインが得られるようにする必要がある。よって、ブースターの電源を切ると、全ての部屋のTVが映らなくなる。ウチでは2階のアンテナ端子のところにブースターを付けた。ちょうど棚の陰になるので、見た目も気にならない。これまた、ブースターを置く時に話しを聞いたら、屋内のアンテナ配線が、各部屋を順にめぐる型と、屋根のアンテナから各部屋にスター型に下ろすのと二通りあるらしい。我が家は前者の配線なので、ブースターをつけた二階が起点になって、増幅した信号が各部屋を回る、という仕組みになるらしい。この工事は、別途で5,000円也。設置工事はキャンペーンで無料といいつつ、この5,000円だけは対象外だった。

 次に、保安器からのもう一方の配線=インターネット用を、エアコンのダクトから室内に引き入れる。同軸ケーブルなので黒いケーブルかと思っていたら、グレーがかった白色のケーブル。室内でもそんなに目立たない。室内の配線は、天井の隅っこを這わせるようにして、パソコンの近くまで引いてきた。この先にケーブルモデムを付ける。モデムはフジクラ社製で、縦横15cm四方の厚さ3cmといったところ。電源スイッチもなく無骨なデザインで、室内に置く電化製品という感じじゃなくて、いかにも配線機器という印象だ。NTTのADSLモデムもそうだったが、もう少しデザイン面にも配慮が欲しい。

 配線がすんだところで、業者が持参のパソコンで接続テストをするが、なかなか繋がらないらしい。局の担当者と電話でやり取りしながら、いろいろ確認しているのだが、疎通テストはOKなものの、実際にPCの画面での確認はできずじまいだった。ただ、わが家のパソコンにLANケーブルを繋いで、セットアップのCDをインストールしたら、何の障害もなく接続でき、HP閲覧やメール送信にはまったく問題なしだった。

<良かったこと、悪かったこと>

良かったこと

悪かったこと

アップロードが途切れがちな問題については、ルータを交換したことで解消されました。詳細は「無線ルーター導入記 その2」をご覧ください。

2006/1/10更新


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